Junichi Kosaka
CEO
Profile
「明るく、楽しく、プロらしく(A・T・P)」を実践していくことがMVVを体現する上で非常に重要
Insight EdgeのCEOに就任されて、最初に強く意識したことは何でしたか?
私はInsight Edgeの2代目CEOです。2019年に設立され、会社として徐々に実績が出始めていた2022年にCEOに就任しました。
それ以前は、住友商事のDXセンターに所属しており、Insight Edgeとは一緒に仕事をする関係にありました。その中で感じていたのが、DX推進に欠かせない多様な専門性をもった「スペシャリスト集団」という印象です。
だからこそ、CEOとして最初に強く意識したことは「人材を大切にすること」でした。
ただ、スペシャリストがそれぞれ尖った武器を持って仕事をしているだけでは、個人商店になってしまいます。ユーザーにとっての価値を創出するためには、ユーザーも含めた「みんなでやる」こと、つまりチームワークが欠かせません。
パフォーマンスや創出価値を最大化するやり方を考えた時にMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が重要だなと思いました。
私たちのミッションである「技術の力で世界を “Re-design” する」とは、具体的にどういう意味なのか。それをどうメンバーに伝えていくべきなのか。CEO就任にあたり、MVVを改めて再解釈し、自分自身の中での理解を深めていきました。
その中でも特に意識したのが、当社のバリューである「やり抜く」「やってみる」「みんなでやる」と、根源から支える「明るく、楽しく、プロらしく(A・T・P)」の精神です。
昨年12月のテックブログにも書かせていただきましたが、このA・T・Pを実践していくことこそが、MVVを体現する上で非常に重要だと強く感じています。
▼小坂CEOの執筆した記事はこちら
https://techblog.insightedge.jp/entry/insight-edge-value-atp
これまでの印象深いエピソードを教えてください
2024年度に住友商事の中期経営計画が新しくなり「デジタルで磨き・デジタルで稼ぐ」というメッセージが掲げられました。これまで以上に実際のビジネスにデジタル技術を適用して具体的な効果を求められるフェーズへ移行していったと感じています。
それまで私たちのKPIは「Insight Edgeが提供したソリューションによって、ユーザーがどれだけ効果を創出できたか」という”期待効果”のみでした。
しかし、DXにより利益を享受するユーザー自身がコストを負担する受益者負担の考え方へと移行し、Insight Edgeも提供する機能の価値に応じた”売上”をKPIとして加えたことは、非常に大きな変化でした。
当社のミッションには「技術の力で世界を “Re-design” する」という“世界”を見据えた視点があります。
総合商社自体が世界を広く捉え、その中で社会課題解決を行い、良いものを提供することを追求している会社です。
その総合商社の内製DX集団という立場だからこそ、住友商事グループの中だけでなく、住友商事グループとともに社外に対して展開していくことも重要になってきました。SCSK株式会社と連携し、社外へのアプローチが加速し始めたのも、ちょうど2024年前後でした。
受益者負担や売上の意識、SCSK株式会社との連携による社外アプローチなど大きな変化が続く中で、メンバーが本当にA・T・Pで働ける状態をどうつくるか。その問いに向き合うため、設立5周年のタイミングで、MVVを一人ひとりが自分事として捉え、再解釈をするワークショップを実施しました。
Insight Edgeには課題の構造化と戦略設計を得意とするデザインストラテジストが在籍しており、そうした専門性が社内にあったからこそ実現できた取り組みだったと感じています。
自分たちの持つ力を活かしながら、全社員でMVVを再解釈し、その結果を踏まえてビジョンを刷新しました。
もともとは「全てのビジネスをDigital Value-Upする」というビジョンでしたが、ワークショップを通じて、「ビジネスの可能性を共に、素早く、カタチにする」へアップデートしました。
ビジネスのポテンシャルは、ユーザー側が持っているものだと思っています。
それを「共に」形にしていくという姿勢は、私たちの内製組織としての基本スタンスそのものです。外部ベンダーとして関わるのではなく、ビジネス現場と同じ目線に立ち、スピーディーにPoCを重ね、うまくいけば商用化・実装まで一気通貫で進めていく。
そのあり方を、今のビジョンはうまく表現できていると感じています。
大きな変化の中でも、社員みんなが同じ方向を向いていけるように、A・T・Pでいられるように。MVVを再解釈し、みんなの意見を踏まえてビジョンを見直したこの取り組みは、私にとって非常に印象深いエピソードです。
数ある DX・データ活用企業の中で、Insight Edgeの強みはどこにあると考えていますか?
総合商社という、多様な業界のビジネス現場を持つ環境の中で、内製エンジニア集団として現場の近くでスピーディーに形にできる体制は、そう多くの会社が真似できるものではありません。総合商社は「ロケットからカップラーメンまで」と例えられるほど事業領域が広く、住友商事の中にも9つの営業グループと、500社を超えるグループ会社があります。(2026年2月時点)
InsightEdgeは住友商事と同じロケーションにあり、かつ100%子会社という立場です。そのため心理的距離も近く、データを見せてもらったり、実際の現場オペレーションを見せてもらったりするハードルが低いです。そんな環境の中で、アジャイルに多くのプロジェクトを高速で回していけることは、私たちの大きな強みです。その結果として、リアルなDX案件がいくつも創出されています。
実際に社外のお客様からも、「商社という現場が豊富にある環境で、しかもその近くにスペシャリストがいて回される案件は、非常にリアリティがある。」と評価いただいたことがあり、外部のお客様から見ても魅力的に映っている部分なんだなと感じ、嬉しかったですね。
カジュアル面談の際にもお伝えしていますが、これだけ多様な現場があり、それぞれに適した技術ソリューションを組み合わせていくことの可能性は、無限大だと考えています。
このポテンシャルの大きさこそが、Insight Edgeの強みであり、魅力だと思っています。
また、Insight Edge単体だけでなく、住友商事自体がデジタルに強い総合商社です。昨年SCSK株式会社が住友商事の完全子会社となったことで、より一層デジタルに力を入れる体制が整いました。そこに、私たちもアラインしていくことで、これまで以上に大きな価値創出や課題解決が実現できる追い風が吹いていると感じています。
お互いをリスペクトし合い、バリューを実践できているところがInsight Edgeらしさ
InsightEdgeらしい組織カルチャーや大切にしている価値観を教えてください
エッジの効いたメンバーがこれだけ揃っていながら、お互いをリスペクトし合い、バリューを実践できているところがInsight Edgeらしさだと思っています。
毎月実施しているエンゲージメントサーベイの結果を見ても、仕事仲間や働く環境といった「人」や「環境」に対するスコアが非常に高いんです。それは、私たちが大切にしている「みんなでやる」を含むバリューやA・T・Pを日々実践できている結果だと感じています。私としても大切にしている価値観です。
また、心理的安全性の確保は常に意識をしています。 組織の人数も増えてきましたが、私自身も含め、マネジメントとメンバーとの距離はできるだけ近く保ちたいと考えています。私も皆さんと交ざりながら、いろいろな話をしたいですし、話しやすいCEOでありたいと思っています。
最近、"Junichi's Table”というCEOとのカジュアル意見交換会を始めてみましたが、オープンな姿勢で、どんな意見でもまずは聞かせてほしい、というスタンスを大切にしています。心理的安全性の確保は、今後も大切にしていきたいです。また、コミュニケーション活性化ツールの導入により、メンバー同士が日常的に感謝や称賛し合える文化を支える土台も整えています。
ロゴを刷新された背景には、どのような想いがあったのでしょうか?
これからのデジタル領域は変化が激しく、ある意味では荒波を乗り越えていかなければならないフェーズに入っていると感じています。そうした中で、これまで以上に力強い旗印が必要だと考えました。
Insight Edgeとして、これまで積み重ねてきた強み、これから強みにしていくべきこと。そうした要素が少しずつ整理され、当社ならではの色が見えてきたタイミングだったと思います。
当社の中にはデザイン部があり、想いや価値を形にできるデザイナーがいることも大きな要因でした。様々な背景や身近にある力を活かしながら、ロゴに限らず私たちを打ち出すものについて、より良い形にブラッシュアップできるのではないか。そう考え、今回の刷新に至りました。
新しいロゴでは「推進力」「共創力」「探索力」を三角形を構成する3本の矢を組み合わせ、答えのない問いや課題に多角的な視点で挑戦するモチーフで表現しています。
また、コーポレートイメージを象徴する色として、より未来への軽やかさ、カタチにする表現力が際立つブルーを採用しました。
フォントについても、尖った会社でありたいという想いを込めつつ、遊び心のある個性を感じられる丸みのあるものにし、Insight Edgeらしさを表現したロゴへと刷新しました。
より社会や世界に広く貢献できる、総合商社のDX会社へと成長していきたい
今後の展望は?
私たちのミッションは、「技術の力で世界を “Re-design” する」です。これまで以上に住友商事グループの多様なビジネス現場の効率化・高度化を推進していくとともに、住友商事グループと一緒に、より社会や世界に広く貢献できる、総合商社ならではのDX会社へと成長していきたいと考えています。得意とするドメインも増やしていきたいですし、地域の観点でもグローバル案件も更に拡大していきたいです。
社外へのアプローチに関しては、私たちは総合商社のDX会社なので、Insight Edge単独で社外に出ていくというよりも、住友商事の営業グループやSCSK株式会社のような身近な事業会社と連携し、総合商社グループ一丸となって、外部に対してももっと価値を届けていきたいと思っています。
案件の内容についても、既存ビジネスの高度化といった「デジタルで磨く」案件だけでなく、デジタルを活用して新たな事業を創出する「デジタルで稼ぐ」案件にも積極的にチャレンジングし、Insight Edgeとしてより貢献していきたいと考えています。
さまざまなデジタル領域で変化が起きている中で、これは定性的な話ですが、変化そのものを楽しんでいきたいです。変わっていくことはもはや避けられないので、変化を恐れず、Insight Edgeとして貫くべきことを忘れずにやっていけたらと思います。
竹のように、しなやかでありながらも芯を持ち、変化に対して柔軟に対応していけるような会社であり続けたいと思っています。
Insight Edgeにマッチすると思う人について教えてください
どちらかというとコンサバティブな方よりも、新しいことを前向きに受け入れ、楽しみながらチャレンジできる方が合っていると思います。
Insight Edgeはエンジニアが多い会社ですが、職種に関わらず私たちがやることは技術だけではなく、社会やビジネスに対して価値をもたらすソリューションを提供することが目的です。技術だけでなく、ビジネス視点で物事を考えられる方に仲間になっていただきたいです。
また、課題解決をすることによって、どのような価値や効果を創出できるのかにこだわることも大切です。効果を出すことにこだわるためには、一人で完結できることはほとんどありません。さまざまなステークホルダーを巻き込みながら、最後まで当事者意識を持ってやり抜ける方。
結局のところ、これらは私たちのバリューである「やり抜く」「やってみる」「みんなでやる」に通じる部分だと思っています。
そして、もう一つ魅力的だと感じるのは「想像力/創造力」のある方です。
相手の立場をきちんと想像し、自分のアクションがどのような結果を生み、どんな効果につながるのかを考えられること。そうした「相手を推し量る想像力」は、とても重要だと感じています。その想像力を持って物事に向き合うことで、自然と「新しい価値を生み出す創造力」にもつながっていく。そうした二つの意味での「想像力/創造力」を持っている方に、Insight Edgeに参画していただけるととても嬉しいです。
入社をご検討されている方に向けて、メッセージをお願いします
VUCAの時代と言われるように、これから何が起こるのか分からない不確実性の高い環境に私たちは生きています。そんな中で、多くのビジネスチャンスと豊富な現場を持つ総合商社グループの一員として、デジタルをフル活用しながらチャレンジし、社会に大きなインパクトを与える案件に取り組める会社はそう多くはありません。
そのような環境に魅力を感じ、共感していただける方と私たちは一緒に働きたいと考えています。Insight Edgeは、お互いをリスペクトし合いながら、切磋琢磨できるカルチャーを大切にしている会社です。もし、こうした想いや価値観に少しでも共感や魅力を感じていただけたのであれば、ぜひ一緒に社会や世の中をより良くする仕事に挑んでいけたら嬉しいです。